DMIとは | 超重要テクニカル分析の使い方・メリットを徹底解説!


DMIは市場を見極めるための指標
ADXはトレンドの状態を判断するための指標

DMIは上昇トレンドと下降トレンドを判断するために非常に便利な指標です。トレンドの確認は投資判断の基本ですので、DMIは必要不可欠と言っても過言ではありません。

この記事ではDMIの使い方から計算方法まで徹底的に解説します。

DMIの基本情報


ひとこと特徴,市場の状態を見極めるための順張り指標
ジャンル,オシレーター系
難易度,中級テクニカル分析
使うタイミング,主にトレンド相場
主な使い方,+DIが-DIを下から上抜いたときが**買い**、+DIが-DIを上から下抜いたときが**売り**

DMI (Directional Movement Index) は日本語では「方向性指数」といいます。RSIやストキャスティクスなどの逆張り系指標に特有の、一方に傾くトレンド相場では役に立たないという弱点を補う目的で、 順張り指標として開発されました。DMIでは価格の上昇力を示す「+DI」、価格の下降力を示す「-DI」、トレンドの強さを示す「ADX」、ADXの向きを確認する「ADXR」という4つの指数を使ってトレンドの有無や強弱を探ります。

DMIは終値の比較ではなく、当日の高値や安値が前日の高値や安値に比べてどう変化したかで相場の強弱を判断します。これは上昇トレンドの場合当日の高値が前日の高値を上回ることが多く、逆に下降トレンドの場合は当日の高値が前日の高値を下回ることが多くなる傾向があるからです。売買ポイントについては、+DIが-DIを下から上抜いたときが買いシグナル、+DIが-DIを上から下抜いたときが売りシグナルです。

勝率を上げるための+α
+DIが-DIよりも上にあるときはプラスの方向への動きが大きく相場は上昇トレンドにあることを示します。反対に+DIが-DIよりも下にあるときはマイナスの方向への動きが大きく相場は下降トレンドにあることを示します。

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DMIとは

DMIの特徴

DMI (Directional Movement Index) は日本語では「方向性指数」といいます。RSIやパラボリックも開発したJ.W.ワイルダーによって、市場の状態を見極めるために考案されたオシレーター系指標です。

RSIやストキャスティクスなどの逆張り系指標の一方に傾くトレンドの相場には役に立たないという弱点を補う目的で、順張り指標として開発されました

DMIでは価格の上昇力を示す「+DI」、価格の下降力を示す「-DI」、トレンドの強さを示す「ADX」、ADXの向きを確認する「ADXR」という4つの指数を使ってトレンドの有無や強弱を探ります。

こちらの表にDMIを使う際に必要な指数をまとめたので、この機会にぜひ覚えておくようにしましょう。


+DI,価格の**上昇力**を示す
-DI,価格の**下降力**を示す
ADX,**トレンドの強さ**を示す
ADXR,**ADXの向き**を確認する
+DM,上昇幅
-DM,下降幅
TR,実質的な変動幅

DMIの計算方法

±DIとTRの計算方法

+DIと-DIを求めるためには、「+DM」「-DM」「TR」を計算する必要があります。+DMは上昇幅、-DMは下降幅、TRは実質的な変動幅を示します。この3つは比較的やさしい計算になっています。

+DM = (当日の高値) - (前日の高値)

-DM = (前日の安値) - (当日の安値)

TR = 「当日の高値 - 当日の安値」「当日の高値 - 前日の終値」「前日の終値 - 当日の安値」の中で最大の値。

±DIの計算方法

+DI、-DIの計算式は以下の通りになります。

+DI = +DM ÷ TR × 100

-DI = -DM ÷ TR × 100

ただし+DIもしくは-DIのどちらかが正数であれば、もう一方の値を0として計算します。+DIと-DIが同値の場合は0としません。

ADXとADXRの計算方法

DXとADXRの計算には「DX」を求める必要があります。ADXRの計算にはADXが、ADXの計算にはDXが必要になるので、計算する順番はDX→ADX→ADXRです。計算方法は以下のようになります。

DX = 100 × (+DIと-DIの差の絶対値) ÷ (+DIと-DIの和)

ADX = DXのN日間の平均値

ADXR = (当日のADX+N日前のADX) ÷ 2

N日間」は任意の期間に設定することができますが、14日や28日に設定するのが一般的です。

DMIの使用日数・構成指数

DMIの使用日数は、時と場合によって適宜変えていくことができます。14日や28日に設定するのが一般的です。実際に使っていく中で、自分のトレードスタイルに最適な使用日数を見つけるようにしましょう。

DMIの使い方

DMIの売買ポイント

DMIは終値の比較ではなく、当日の高値や安値が前日の高値や安値に比べてどう変化したかで相場の強弱を判断します。

上昇トレンドの場合当日の高値が前日の高値を上回ることが多く、逆に下降トレンドの場合は当日の高値が前日の高値を下回ることが多くなる傾向があります。

売買ポイントを見分ける際は+DIが-DIを下から上抜いたときが買いシグナル、+DIが-DIを上から下抜いたときが売りシグナルです。


買いシグナル,+DIが-DIを下から上抜いたとき
売りシグナル,+DIが-DIを上から下抜いたとき

DMIのトレンド判断

+DIが-DIよりも上にあるときはプラスの方向への動きが大きく相場は上昇トレンドにあることを示します。反対に+DIが-DIよりも下にあるときはマイナスの方向への動きが大きく相場は下降トレンドにあることを示します。

トレンドの把握はトレードにおける順張り手法で非常に重要なのでこの機会にぜひ覚えておきましょう。

DMIにおけるADX (ADXR) の使い方

ADXの使い方

前述の通り「ADX」はトレンドの強さ、「ADXR」はADXの向きを確認する指数です。ADXがADXRを下から上抜いたときにトレンドが強く、ADXがADXRを上から下抜いたときトレンドが弱くなります。

またADXの値が25以上の場合はトレンド相場である可能性が高く、25未満の場合はレンジ相場の可能性が高いといえます。

さらにADXは、値の変化でトレンドの有無について分析できる指数です。ただしADXの上昇・下降と価格の上昇・下降は連動しないので注意しましょう。


ADXの変化,トレンドの状態
下降から上昇に反転,トレンド開始
上昇,トレンド継続
上昇から下降に反転,トレンド終了
下降,トレンドなし

ADXとADXRの関係

ADXが表すのはトレンドの強さと継続性ですが、ADXRが表すのはADXの任意の期間の平均です。ADXとその向きを示すADXRを組み合わせることで、より信頼性のある分析をすることができます。

また、ADXの値がADXRの値を上回っているときはトレンドに勢いがあるトレンド相場と判断して良いでしょう。逆にADXの値がADXRの値を下回っているときはトレンドには勢いがないレンジ相場であると判断しても良いでしょう。

DMIにおける±DIとADXを組み合わせた使い方

DMIの+DIと-DIのクロスだけではダマシが多いという欠点があります。そこで組み合わせるべきなのがADXです。組み合わせることでダマシを減らすことができます

下の表が売買ポイントをまとめたものになります。それぞれについて詳しく見ていきましょう。


±DI,ADX,売買ポイント
+DIが-DIを下抜いている,上昇,買いポイント
+DIが-DIを下抜いている,上昇,売りポイント

買いポイント

+DIが-DIを下抜いたあとADXが上昇している場合は買いのトレンドが発生していると判断できます。

+DIが-DIを上抜いたということは、つまり上昇力が大きくなっていることを示します。またADXの値に上昇傾向が見られるときは、トレンドの勢いが強く上昇トレンドが明確になったことを意味します。

売りポイント

+DIが-DIを下抜いたあとに、ADXが上昇している場合は売りトレンドが発生していると判断できます。

買いパターンの際と同様に考えれば分かってくるでしょう。+DIが-DIを下抜いたということは、つまり下降力が大きくなっている証拠です。また、ADXの値に上昇の傾向が見られるときはトレンドの勢いが強く、下降トレンドがはっきりとしたことを示します。

DMIとの組み合わせが有効なテクニカル分析

RSI


ひとこと特徴,買われすぎ・売られすぎを判断するテクニカル指標
ジャンル,オシレーター系
難易度,初級テクニカル分析
使うタイミング,主にレンジ相場
主な使い方,**20%以下**で買い、**80%以上**で売り

RSIは相場の買われすぎ・売られすぎを判断するオシレーター系のテクニカル指標です。RSIの値が20%以下になったら売られすぎ、80%以上になったら買われすぎと判断されることが多く、主に逆張りのシグナルとして活用されます。

20%と80%というラインは買われすぎのシグナルとして機能しますが、エントリーポイントはRSIの天井や底である「ピーク」の少し後が一般的です。「ピーク」に達した後にトレンドが反転したと見えたタイミングでエントリーするようにしましょう。

勝率を上げるための+α
オシレーター系のテクニカル指標は比較的ダマシが多いため、1時間足で方向性を確認し15分足や5分足でトレードをするという戦法をおすすめします。短すぎる時間足だとトレードの勝率が低くなり、長すぎる時間足だと誤差が大きくなってしまうため、それらを組み合わせてチャートを分析するようにしましょう。

DMIを開発したJ.W.ワイルダー氏は、RSIというテクニカル指標も開発しています。このRSIは買われすぎ (=売りに転じる) ・売られすぎ (=買いに転じる) を測る指標です。

このRSIとDMIを組み合わせて使うことで、シグナルの正確性を高めることができます。たとえばDMIで買いシグナルが出たときにRSI値が売られすぎの域に達していれば、買シグナルは正しいといえるでしょう。反対にDMIで買シグナルが出ていていてもRSI値が売られすぎの域に達していなければ、シグナルを疑ってもよいはずです。

参考 : RSI | シグナルの読み取り方と使い方をやさしく解説!

DMIのまとめ

DMIは一見使うのが難しく感じられるテクニカル分析手法ですが、その機能は幅広く多様な場面で効果を発揮してくれる指標です。使いこなせればトレードを相当有利に進められるので、ぜひ習得してみることをおすすめします。

さらにDMIはRSIなどの他のテクニカル分析と併用することでさらに精度が高まります。DMIを覚えたらぜひ次のテクニカル分析手法の習得にもチャレンジしてみましょう!

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