出来高の増加するタイミングについて押さえる
出来高が何を表しているのかを押さえる
出来高か急増した銘柄をすぐに探す方法を押さえる
この記事では出来高とチャートの相関関係や、出来高を使った価格予想のポイントについて解説します。投資での出来高は好材料だけでなく悪材料でも増加する傾向があるので、注意してトレードの参考にするようにしましょう。
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さらに、ユーザー間のチャットやチャットルームの作成も可能で、全世界で数多くのトレーダーに愛用されています。
他にも公式に発表されたニュースや指標も見ることができます。トレードに必要な情報はこれ1つですべて手に入るといっても過言ではありません。
TradingViewは無料でも十分強力なツールですが、「PRO」「PRO+」「PREMIUM」といった3つの有料プランが用意されています。
一番手軽に始められる「PRO」でも「ボリュームプロファイル (価格帯別出来高)」という非常に強力なツールが使えるようになるので、本気でトレードに取り組みたい方にはとてもオススメです。
出来高の基本情報
ひとこと特徴,売買の数量を確認できる指標
ジャンル,オシレーター系
難易度,初級テクニカル分析
使うタイミング,常時
主な使い方,市場の活性度合いを判断する
【出来高のポイント】
出来高とは一定期間中に成立した売買の数量のことです。株の場合でも仮想通貨の場合でも1日、1週間など、ある一定期間内に売買が成立した数のことを指します。銘柄ごと以外に、市場全体や取引所ごとでの出来高も評価できます。
出来高は、投資家が必ずといっていいほど確認している重要な指標です。「出来高は価格に先行する」といわれることもあり、市場の活性度を測るバロメーターとして使われます。出来高が大きいほど市場での取引が活発であるため、取引に適しているといえます。
勝率を上げるための+α
ローソク足だけではなく出来高も参考にすることで、より高度な市場分析が可能になります。価格が上昇しているのに、出来高が伴っていないような場合は、「見た目だけの価格上昇」であることが多いです。中身のない価格上昇に乗ろうとして焦って買うことは、非常にリスクが高くなるので注意しましょう。
出来高とは
出来高の特徴
投資でよく耳にする出来高とは、売買が成立した取引量のことを指しています。仮想通貨では特にビットコイン (BTC) の出来高が2019年現在では多い傾向にあります。
出来高は急増することもあるので、取引するときには何が起こっているのかを冷静に判断するようにしましょう。
出来高でわかること
出来高の量を確認することで、対象となっている銘柄が人気であるか・よく取引されているかがわかります。出来高が多ければ多いほど、市場は活発です。
良いニュースで買いが増えることにより、出来高が増加します。そしてFXや株式投資といった投資方法では、買いだけでなく売りでポジションを保有することができます。
悪いニュースが判明した場合でも、売り注文が増加するので出来高は増えます。
出来高ランキング上位の仮想通貨取引所一覧
出来高が多い仮想通貨取引所をまとめたのでご覧ください。出来高が多いので、取引が成立しやすくスプレッドが小さくなっている取引所です。もちろんエントリーする方向を間違えば、損失が膨らみやすいので注意しましょう。
順位,仮想通貨取引所,出来高
1位,bitFlyer,4071860 BTC※
2位,Liquid by Quoine,672587 BTC※
3位,GMOコイン,403518 BTC※
4位,Zaif,296202 BTC※
5位,Bitbank,94764 BTC※
※2019年6月の1ヶ月間出来高のデータを元にしたランキングです。
スプレッド
「買値」と「売値」の差のことを言います。スプレッドは取引所ごとに異なりますが、基本的にスプレッドが小さいほど利益を出しやすい仕組みになっています。
出来高と価格の相関関係
出来高と価格の相関関係について解説します。相関性を押さえて有利に取引しましょう。
トレンド発生時の出来高
一般的に上昇・下降トレンドが発生している際にはそれに付随して出来高も上昇・下降します。
【上昇トレンドでの出来高】
上昇トレンドの場合は、銘柄の注目度が上がります。買い需要が増加して買い注文が増えます。
【下降トレンドでの出来高】
下降トレンドの場合は、銘柄の注目度が減ります。買い注文が減少して下げ相場になると、基本的には出来高が減少傾向にあります。
価格に先行する出来高
好業績の決算発表や、仮想通貨に関する国際発表などが発表された場合、買い注文が急増して出来高も急増しやすい傾向があります。株価が上がる前から出来高が先行して増えるケースも多いです。
株価が横ばいの状態だと「もうじき反転しそう」と考え始める投資家が増加します。そして出来高が少しずつ増えていき、その後株価が上昇する場合があります。他にも株価が徐々に下がっている中だと出来高増加に伴って急落、その後株価が上昇する場合もあります。
出来高急増とは
出来高急増について解説します。出来高急増とは、書いてある文字のとおり「対象銘柄の出来高が急に増えること」です。
出来高急増銘柄の動き実例
画像は「フィンテックグローバル」の値動きです。画像でフィンテックグローバルは高値を目指していましたが、出来高が急増して大きな下落となりました。
下落した翌日にさらに大きく売られて、フィンテックグローバルの株価は60%以上下落しています。出来高を伴った下げの場合は、直ぐに逆張りで買いポジションでエントリーせずに様子見した方がいいという例でした。
出来高急増した銘柄を早く見つけるには
出来高が急増した銘柄を早く見つけるには、銘柄探しの補助ツール「スクリーニング (ランキング)」機能を利用しましょう。相場も出来高も急変が起こった際には、現状を冷静に把握して適切な打ち手をとることが重要です。
出来高の見方
出来高が減少したときは、基本的に価格が下落することが予想されます。特に高値圏で出来高が減少したときは、その価格が天井圏であるといえるでしょう。
出来高が増加したときは、価格が反転する兆しとなります。特に出来高移動平均線よりも出来高が上回る日が続く場合は、価格上昇が期待できるでしょう。出来高はその数値単独で見るのではなく、前よりも増えたか・減ったかどうかを見ます。増加と減少を見ることで、価格の反転や上昇を予測できます。
出来高の使い方
出来高で見る売買サイン
価格と出来高の関係性は、基本的に3つのパターンがあります。
- 出来高がピークを迎えてから、1週間程度で高値または安値をつける
- 出来高がピークを迎えてからも、さらに価格が上昇または下落を続ける
- 出来高ピークと高値または安値がほぼ同じ
出来高を伴って過去の上値抵抗線を超えてきた場合は買いサインです。出来高を伴いながら、過去の下値支持線を割り込んだ場合は売りサインとなります。
価格が上がるのに必要な出来高の目安
価格が上がる目安は以下のとおりです。トレーダーの動きには比率があるので押さえておきましょう。
①,最初に動き出すトレーダー(5%未満)
②,初期追随者(約5~15%)
③,前期追随者(約20~30%)
④,後期追随者(約30~40%)
⑤,遅延追随者(約10~30%)
出来高が前日比50%以上増えた水準が3日もしくはそれ以上続いている段階で株価上昇を予想することができれば、①と②のトレーダーの中に入る可能性が上がります。
④や⑤のトレーダーに入ってしまった場合は、高値掴みになってしまう可能性が高くなるので注意しましょう。初期の価格上昇に気づけば、取引で大きな利益をあげられます。そのため出来高の活用は非常に重要であるといえます。
出来高系のテクニカル指標
出来高を分析することができるテクニカル指標を解説します。以下のテクニカル指標で出来高を分析することができます。
テクニカル指標名,解説
移動平均線,出来高を5日・13日あるいは13週・26週など移動平均線に設定して確認。
価格帯別出来高,どの価格帯での出来高が多いかを集計してグラフ化したもの。株価チャートと合わせて表示させて使用。
ボリュームレシオ,一定期間内の株価上昇時出来高合計と、株価下落時の出来高合計の比率。出来高系の指標でよく使用されている。
OBV (オン・バランス・ボリューム) ,株価が上昇した日は出来高をプラス、下落した日はマイナスし一定期間内累計。累計出来高により株価のトレンドを分析する場合に使用される。
出来高系テクニカル指標のみで株価を判断することは危険です。そのためオシレーター系やトレンド系のテクニカル指標と組み合わせて使うことをおすすめします。
出来高とともに見るべきもの
出来高が急変したときの価格帯
出来高の推移と一緒に価格のトレンドを確認しましょう。価格のトレンドが上昇トレンドの序盤であり出来高が急増していた場合は、相場が過熱していることがわかります。しかし価格のトレンドが上昇トレンドの序盤ではなかった場合、価格は天井に達している可能性があります。ゆえに反落するサインとなるでしょう。
下降トレンドの場合も同様です。下降トレンドの序盤で出来高が増加していれば、その下降トレンドが勢いづくはずです。序盤以外での出来高急増は、下降トレンドが底値に達して反発するサインです。
ローソク足の形状
ローソク足の形状が長い上ヒゲ、または長い下ヒゲをつけていないか確認しましょう。もし出来高の増加を伴って長い上ヒゲをつけていた場合、売りに押され気味かもしれません。なぜならいったん買いが勢いづいて価格が上昇したものの、売り圧力が大きく価格を下げてしまっている状態だからです。
出来高が増えていなければさほど悲観する必要はありませんが、出来高が増えたときは売り注文を行う人が増えていると類推すべきでしょう。長い下ヒゲの場合も同様です。出来高の増加が伴った長い下ヒゲは買い勢力が強まっている可能性が高いです。
出来高から価格変動の初動を捉える
出来高の急増は価格トレンドの変化の前触れです。基本的に出来高が急増するときは急騰または急落のサインとなります。ただし注意点として、急騰または急落のトレンドの終わりにも出来高は増加します。投げ売りや利確の最終局面となり注文が増えるからです。
反対に出来高が減少するときは、トレンドの勢いが失速してきて、近いうちにトレンドが転換することを示唆しています。
出来高との組み合わせが有効なテクニカル分析
移動平均線
ひとこと特徴,相場の方向性を見るテクニカル指標
ジャンル,トレンド系
難易度,初級テクニカル分析
使うタイミング,主にトレンド相場
主な使い方,価格の傾向を読む、他の指標と組み合わせる
【移動平均線のポイント】
移動平均線とは、ある一定期間の価格から平均値を計算し、それをなめらかな折れ線グラフで表したものです。代表的なテクニカル指標の一つで、価格の傾向や流れなど相場の方向性を見る手掛かりとなり、現状の価格を表すローソク足と組み合わせて、売買のタイミングを判断します。
移動平均線はゴールデンクロスやデッドクロス、パーフェクトオーダーなど様々な分析手法で用いられる重要な指標であり、MACDやボリンジャーバンドなど、他のテクニカル指標にも応用して利用されています。
勝率を上げるための+α
移動平均線に限らず、全てのテクニカル指標は、多くの投資家に意識されることによって機能します。そのため移動平均線の設定期間も、意識されやすい期間に設定することが重要です。
日足チャートであれば5日線や25日線、週足チャートであれば13週移動平均線や26週移動平均線などが一般的です。取引を重ねていきながら、自分の取引スタイル合った設定を探しましょう。
参考 : 移動平均線とは | 短期・中期・長期の3本線の活用方法を徹底解説
出来高のまとめ
出来高は高ければ高いほど注目されている銘柄なので、価格が上昇しやすい傾向にあります。FXや株式投資では売り注文もできるので、悪材料が発表されても出来高が上がる場合もあるので注意しましょう。
出来高系のテクニカル指標を使用するときは、オシレータ系やトレンド系のような他のテクニカル指標と組み合わせて使用することで正確に分析できます。
![](https://kasobu-com.imgix.net/kS31vTVOlUbo2uUHCeNIxntiKWC3/1637228950489/btc-usd-tradingview-example.jpg?auto=format)
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