- ドージコイン (DOGE) の価格推移とブームについて
- ドージコイン (DOGE) は外的な要因で急騰する可能性が高い
- ドージコイン (DOGE) の将来性を考察
2013年に柴犬をモチーフとして開発されたドージコイン (DOGE) ですが、今後の流れはどうなっていくのでしょうか。2013年からはじまり、価格上昇が急激にはじまったのは2017年からです。
その後価格上昇と下落を何度も繰り返しているドージコイン (DOGE) ですが、ドージコイン (DOGE) 愛好家でもあるイーロン・マスク氏の発言によっても状況は変わりつつあります。
本記事では、2013年に発行されたドージコイン (DOGE) の今後について、くわしく解説しています。ドージコイン (DOGE) の特徴から、価格推移、暗号資産 (仮想通貨) ブームからの回復や、Q&Aについてもご紹介します。
ドージコイン (DOGE) とは
ドージコイン (DOGE) は2013年にビリー・マーカス氏とジャクソン・パルマー氏の2人によって開発されました。柴犬がモチーフになっているのが特徴です。
ビットコイン (BTC) が流通したのは2009年となっているため、比較的はやい段階から開発されたアルトコインです。
元は遊び半分で、ビットコイン (BTC) のパロディとして作られたアルトコインですが、今では多くの人に愛されています。2021年9月7日の時点では仮想通貨時価ランキング8位にランクインしています。
ドージコイン (DOGE) には以下の特徴があります
- 発行上限がない
- トランザクションが早い
- 少額の送金に適している
ドージコイン (Dogecoin/DOGE) の特徴1 発行上限がない
ドージコイン (DOGE) は発行上限のない仮想通貨です。一日平均で1,500万枚の新規コインが発行されています。発行上限のない通貨は、他の仮想通貨と比べると比較的安定していると考えるのが一般的です。しかし、ドージコインの場合は価格が安定している時期と、急騰する時期が明確に別れている稀有な通貨です。急騰の背景は、記事の中盤でドージコイン (DOGE) の歴史を振り返りながら確認していきます。
ドージコイン (Dogecoin/DOGE) の特徴2 トランザクションが早い
ドージコイン (DOGE) はもともとビットコイン (BTC) のミームでした。そのため、ビットコイン (BTC) と似たような特徴を持っています。 ビットコイン (BTC) は元来、決済のための仮想通貨のため、そのミームであるドージコイン (DOGE) もその特徴を受け継いでいます。しかし、その決済スピードはビットコイン (BTC) の1/10の速さで行われます。
ドージコイン (Dogecoin/DOGE) の特徴3 少額の送金に使われる
ドージコイン (DOGE) は一枚あたりの価格が比較的安いので、少額の送金や決済に用いられます。中でも、草コインと呼ばれるコインの取引では、ドージコイン (DOGE) が取引の基軸通貨として使われることもあります。というのも、草コインは価格が1円、もしくはビットコイン (BTC) の最小単位である1 satoshiに満たないものも多く、これらのやり取りでは1枚あたりの価格が安いドージコイン (DOGE) によるマイクロペイメントが行われます。
ドージコイン (Dogecoin/DOGE) の価格推移
2021年9月の時点で、仮想通貨時価ランキング8位を記録したドージコイン (DOGE) の価格推移を2017年から見ていきましょう。
2017年 暗号資産 (仮想通貨) ブーム
ドージコイン (DOGE) が開発されたのは2013年です。その後大きな価格上昇はありませんでした。しかし2017年3月になると、暗号資産 (仮想通貨) 自体にブームが到来し、それに便乗するかたちでドージコイン (DOGE) の価格も上昇したのです。
このときドージコイン (DOGE) は、たった70日で1890%以上も価格が上昇しました。2017年3月に価格上昇がはじまり、5月には時価総額が4億2,300ドルを超えていたといいます。
しかし価格上昇は長く続きませんでした。時価総額が4億2,300ドルを超えた直後、およそ2週間の間にドージコイン (DOGE) は75%下落することになります。
これはドージコイン (DOGE) だけが下落したのではありません。暗号資産 (仮想通貨) 自体が全体的に下落したのです。
2018年1月 ビットコイン (BTC) が19,783ドルを超えたとき
次にドージコイン (DOGE) の価格が上昇したのは、2018年になります。最初にドージコイン (DOGE) が大きく価格上昇したのは2017年3月でしたが、2017年11月には暗号資産 (仮想通貨) 自体が少しずつ回復の兆しをみせていました。
2017年11月には4億2,300ドルから75%下落したドージコイン (DOGE) も少し回復気味で、これはビットコイン (BTC) などほかの暗号資産 (仮想通貨) にもいえることです。
そしてここからドージコイン (DOGE) を含めた暗号資産 (仮想通貨) 全体が、大きく価格上昇してきます。2018年1月にはドージコイン (DOGE) の時価総額は16億ドルとなりました。
しかしやはりこの価格上昇も長くは続きません。たったの8日間で16億ドルだった時価総額は、70%以上下落する結果となります。
2018年4月 暗号市場の回復
2018年4月になると一時的ではありますがドージコイン (DOGE) を含めた暗号資産 (仮想通貨) 全体が、わずかに価格回復します。
ドージコイン (DOGE) はたったの3日間で、103%上昇しこのときの時価総額は5億7,300ドルでした。しかし最も時価総額の高かった16億ドルに比べれば、半分以下の価格です。
2018年9月 イーサリアム (ETH) とドージコイン (DOGE) の接続テスト
その後2018年9月にイーサリアム (ETH) とドージコイン (DOGE) の接続テストが行われ、問題なく完了しました。
しかしこれをイーサリアム (ETH) とドージコイン (DOGE) の相互運用を可能にするアップデートだと勘違いされ、再びドージコイン (DOGE) の価格は上昇することになります。
このとき48時間で価格は173%も上昇しました。ただイーサリアム (ETH) 側の価格が下落してしまい、資金不足の問題から開発は保留となり、2021年現在になっても行われていません。
2020年7月 Tik Tokの投稿が発端で急騰
2020年はTik Tok上でドージコイン (DOGE) について触れたコンテンツがバズり、ドージコイン (DOGE) の価格は一時的に上昇しました。上記の画像でわかるように、7月の一時点だけチャートに急激な上昇が見られました。
2021年1月 掲示板レディットでの動きが価格に大きく影響
2021年1月にアメリカの人気掲示板レディットでの動きに大きく揺れ、その結果ファンドは大きな損失を被ることになりました。
人気掲示板レディットにあつまるトレーダーたちが協力して、既存の大手金融機関に対抗する動きを示したのです。
これにより、ブラックベリー、ノキア、ゲームストップなど大手ヘッジファンドがショートポジションをとっていた会社の株式を上昇させる結果となりました。
2021年 イーロン・マスク氏のツイートで急騰・急落
またドージコイン (DOGE) にとっての2021年はイーロン・マスク氏のツイートで幕を開けました。イーロン・マスク氏は実業家で、世界でもっとも裕福な人物の一人とされており、ドージコイン (DOGE) のファンでもあります。
Baby Doge, doo, doo, doo, doo, doo,
Baby Doge, doo, doo, doo, doo, doo,
Baby Doge, doo, doo, doo, doo, doo,
Baby Doge
— Elon Musk (@elonmusk) July 1, 2021
更に、同氏の1月29日の犬が表紙を飾ったツイートは、ドージコイン (DOGE) を連想させ、この発言がきっかけでドージコイン (DOGE) は、ツイートからのおよそ2日で1,100%の価格上昇を引き起こすことになります。
— Elon Musk (@elonmusk) January 28, 2021
この上昇を後押しするかのように、マスク氏は2月4日にも以下のツイートを連投し、押し目となっていた価格を再び引き上げました。
Doge Barking at the Moon pic.twitter.com/QFB81D7zOL
— Elon Musk (@elonmusk) April 15, 2021
Doge
— Elon Musk (@elonmusk) February 4, 2021
ur welcome pic.twitter.com/e2KF57KLxb
— Elon Musk (@elonmusk) February 4, 2021
Dogecoin is the people’s crypto
— Elon Musk (@elonmusk) February 4, 2021
最後の記事に関しては「ドージコイン (DOGE) は人民の暗号」という名言を残しています。
### 2021年4月~5月 仮想通貨バブルとイーロン・マスク
その後はドージコイン (DOGE) も仮想通貨全体のバブルと同調し、上昇志向ではあったものの、値動きはマスク氏の発言に一喜一憂していました。
①の急騰場面は、マスク氏が以下のツイートをしたことが原因で価格が急激に押し上げられたと考えられています。
Doge Barking at the Moon pic.twitter.com/QFB81D7zOL
— Elon Musk (@elonmusk) April 15, 2021
②の場面では、マスク氏が出演したことをテレビ番組でドージコイン (DOGE) を「詐欺」と呼んだことで暴落しました。発言は笑いながらではありましたが、数日間の上昇を無駄にするような暴落となってしまいました。
③の場面の再度の急騰は、以下のツイートが引き金であると考えられています。
SpaceX launching satellite Doge-1 to the moon next year
– Mission paid for in Doge
– 1st crypto in space
– 1st meme in space
To the mooooonnn!!https://t.co/xXfjGZVeUW
— Elon Musk (@elonmusk) May 9, 2021
このように、ドージコイン (DOGE) はマスク氏という一個人の発言に左右されるという時期が発生していました。2021年現在では、急騰・急落は一旦落ち着き、2021年4月のマスク氏のツイートの後あたりの価格を推移しています。
ドージコインの詳しい値動きは以下のページで確認できます。
参考 : ドージコイン (DOGE) チャート
## ドージコイン (Dogecoin/DOGE) の今後・将来性
価格上昇と下落を繰り返しているドージコイン (DOGE) ですが、2021年以降今後の将来性についてはどのようになっていくのでしょうか。
### チップとして用いられる
ドージコイン (DOGE) は開発するにあたってビットコイン (BTC) をベースに開発されています。しかしドージコイン (DOGE) ビットコイン (BTC) にくらべるとはるかに送金速度がはやくなっています。ビットコイン (BTC) が10分なのに対して、ドージコイン (DOGE) は1分です。またビットコイン (BTC) よりもドージコイン (DOGE) の方が決済手数料が安く、発行上限もありません。
このことから少額決済や寄付、チップなどに利用されることが増えています。少額決済でも手数料が安いため利用しやすいのです。
### イーロン・マスクの動向
イーロン・マスク氏はドージコイン (DOGE) 愛好家として有名です。過去にはイーロン・マスク氏の発言によって、ドージコイン (DOGE) が価格上昇を起こしたこともあるのは先述のとおりです。
そんなイーロン・マスク氏ですが、「ドージコイン (DOGE) の保有者が集中していることが問題」と発言しました。またドージコイン (DOGE) の主要保有者の売却を全面的に支援する方針も示したのです。
If major Dogecoin holders sell most of their coins, it will get my full support. Too much concentration is the only real issue imo.
— Elon Musk (@elonmusk) February 14, 2021
そんなイーロン・マスク氏の発言が、個人投資家たちの強い関心を集めています。ドージコイン (DOGE) の主要保有者が売却することにより、もしかすると今後個人投資家がドージコイン (DOGE) を保有し、ドージコイン (DOGE) の時価総額が上昇する可能性があります。
2021年2月には一時期ドージコイン (DOGE) の時価総額は100億ドルに達し、現在 (3月時点) は70億ドルほどに落ち着いています。
### インフレの可能性
ドージコイン (DOGE) は発行上限がないため、将来的にはインフレーションが起こる可能性もないわけではありません。ただ、現状の時価総額を考えると、直近で大きなインフレの波が起こる可能性は低いでしょう。草コイン取引所や大口の売却などのファンダメンタル要因をしっかりとトラックしていきましょう。
## ドージコイン (Dogecoin/DOGE) の取引におすすめの取引所
ここまで読んできて、ドージコイン (DOGE) の将来に投資して見たいと思った方のために、おすすめの取引所を紹介します。
### BINANCE (バイナンス)
- 取扱通貨
- 取引手数料
- 最大レバレッジ
- 日本語対応
- -
- スマホアプリ
- 〇
- 法人口座
- 〇
BINANCE (バイナンス) は、取引高世界1位を誇る仮想通貨取引所です。シンガポールを拠点に全世界へ展開しています。300種類以上の豊富な取扱通貨数や、手数料の安さなどが高い評価を受けています。セキュリティ体制も充実していて、信頼性の高さも魅力的です。日本語にも対応しています。
ドージコイン (DOGE) を取り扱っている海外取引所の中でも人気なのがBINANCEです。BINANCEでは現物取引とレバレッジ取引の双方が行なえます。主なおすすめポイントは以下の通りです。
- 世界最大の出来高
- 日本語に対応
- 独自トークンの利用で手数料が安くなる
BINANCEはマルタ島に拠点をおく仮想通貨取引所です。取引量や流通量が非常に多く、世界の取引所の中でも最大手と言えます。また、取り扱っている仮想通貨の種類が非常に多いのも特徴で、現時点で250種類以上です。ドージコイン (DOGE) 以外にもさまざまな通貨の取引をしたい人に向いています。
また、BINANCEは日本語に対応しているため、日本人にも使いやすいのもメリットです。
BINANCEの口座開設に関しては以下の記事をご確認ください。
参考 : BINANCE (バイナンス) の登録・口座開設方法まとめ | 5分で完全解説
### Bybit (バイビット)
- 取扱通貨
- 300銘柄以上
- 取引手数料
- 現物取引:Maker 0.1% / Taker 0.1% デリバティブ取引:Maker 0.01% / Taker 0.06%
- 最大レバレッジ
- 100倍
- 日本語対応
- ◯
- スマホアプリ
- 〇
- 法人口座
- 〇
Bybitは、シンガポールに拠点を置く仮想通貨取引所です。海外取引所でありながら、日本語に完全対応しているうえ、クレジットカードでの入金も可能です。デリバティブに注力している点が特徴で、最大100倍のレバレッジ取引を行えます。
Bybitはシンガポールに本社を持つ、デリバティブに特化した海外取引所です。おすすめポイントは以下の3点です。
- 最大レバレッジが25倍
- 日本語にも対応
- 追証がない
Bybitでは最大レバレッジ25倍で世界最大の出来高を持つBINANCEよりも高レバレッジです。高いレバレッジがありながら、一定の流動性も兼ね備えているため、ハイリスク・ハイリターンな取引を希望する方はBybitがおすすめです。
また、取引画面を含む全ての画面で日本語に対応しており、ライブチャット形式のカスタマーサポートも例外ではありません。初めて海外取引所を触る方でも安心です。
また、追証精度がないので、借金を負う心配がないのもおすすめです。
Bybitの口座開設の詳細は以下の記事で確認できます。
参考 : 【5分でわかる】Bybit (バイビット) の口座開設・登録方法まとめ
### ドージコイン (DOGE) を日本円で買う方法はある?
2021年現在、ドージコイン (DOGE) を購入できる国内取引所はありません。従って、国内取引所で購入した仮想通貨を海外取引所へ送金し、そこで取引を行います。
ドージコイン (DOGE) のおすすめ取引所に関するより詳しい情報や、海外取引所への入金方法などは以下の記事で解説しています。
参考 : 【2021年最新版】ドージコイン (Dogecoin/DOGE) を取引するためのおすすめ取引所は?特徴も合わせて解説
参考 : ドージコイン (Dogecoin/DOGE) の買い方・購入方法を徹底解説
## ドージコイン (Dogecoin/DOGE) の今後・将来性に関するQ&A
2013年に開発され、2017年から価格上昇と下落を繰り返しているドージコイン (DOGE) ですが、今後に関するQ&Aをご紹介します。
### ドージコインは価格が上昇する可能性はありますか?
2021年、イーロン・マスク氏の「ドージコイン (DOGE) の保有者集中していることが問題である」という発言に加え、「ドージコイン (DOGE) の主要保有者の売却を全面的に支援する」という発言がありました。
これにより、個人投資家からの注目が集まっており今後価格上昇の可能性は十分にあるでしょう。
またドージコイン (DOGE) はビットコイン (BTC) と比べて送金速度が速いのが特徴です。ビットコイン (BTC) が10分なのに対して、ドージコイン (DOGE) は1分となっています。
少額決済や寄付、外国人観光客によるチップとしての利用価値もあるでしょう。
### ドージコイン (Dogecoin/DOGE) を保管するのにおすすめのウォレットはありますか?
Trust Walletを推奨します。なぜならドージコイン (DOGE) だけでなくイーサリアム (ETH) が関わるトークンはほとんどTrustWalletで管理できるからです。
送金手数料の調整がかんたんにでき、チャートが見やすくアプリからも操作しやすいことも特徴です。
Trust Walletに関する情報は以下の記事にまとまっています。
参考 : 【完全ガイド】Trust Wallet (トラストウォレット) の使い方・作成手順をわかりやすく解説
## ドージコイン (Dogecoin/DOGE) の今後・将来性に関するまとめ
ビットコイン (BTC) が流通し始めたのが2009年です。ドージコイン (DOGE) が開発されたのは2013年となるため、比較的はやい段階から開発されていたアルトコインということになります。
ビットコイン (BTC) をベースにして開発されたドージコイン (DOGE) は、ビットコイン (BTC) の送金速度10分をはるかに上回る1分という速度を誇っています。
このことから、少額決済や寄付、外国人観光客などからのチップとして利用価値が高まっているといっても過言ではありません。
またドージコイン (DOGE) の愛好家でもあるイーロン・マスク氏の発言によって動向が大きく変わる可能性もあるので、今後も注目しておくとよいでしょう。